今日2023年5月6日は立夏(りっか)。
立夏は四季を二十四等分した二十四節気で7番目の節気。夏の始まりとされている日です。
二十四節気に合わせた献立、“暦ごはん”とともに立夏について紹介します。
立夏ってどんな日?
二十四節気とは、一年を二十四等分して考えたもので、有名なものだと「立春」「春分」「秋分」「冬至」などがあります。
これらは昔、中国から伝わったもので、日本に古くから根づいています。
その中で立夏は、二十四節気で7番目の節気。
夏の始まりといわれる日で、陽気がまして夏の気配を感じる頃になります。
気候も安定していて、行楽にも向いているといわれる時期です。
ちなみに二十四節気の日付は固定されていないので、毎年変わります。
今年2023年は5月6日から次の節気5月21日の「小満」までの間が立夏です。
薬膳からみた立夏
立夏は夏の始まりですが、まだ春の影響も受けている時期。
献立を立てるときにはこのようなことに気をつけて考えていきました。
春に影響を受けやすい「肝」のケア
春は「肝」と関係の深い季節で、イライラしたり上半身の不調(のぼせや頭痛など)が出やすいときでした。
まだまだ春に影響を受けた「肝」は高ぶりを残している状態なのでそちらのケアを意識しています。
のぼせのケア
夏になり陽気がどんどん増してくるに伴い、私たちの体の中の陽気もグンッと増えてきます。
その影響で、体にはのぼせやほてりの症状が出てきてます。こちらは私も今実感している症状なので、意識してみました。
渇きのケア
体の中の陽気がましてくると、次に出てくるのは渇き。気温が上がると水分は蒸発しやすくなりますよね。それと同じ考え方です。
こちらも私は徐々に出てきていることを体感しています。
おなかを労る
春に影響を受けやすい「肝」は「脾(おなか)」とも影響し合います。
また、熱くなってしまうと自然と冷たいものを摂る機会が多くなり、おなかに負担をかけがち。
私はもともとおなかが弱いタイプなので、こちらはしっかりとしていきたいです。
立夏の献立
そんなことを考えて立てた献立はこちら
- パン
- アスパラのポタージュ
- エビとアボカドのオムレツトマトソース
- マッシュルームとスナップエンドウのソテー
- クレソンと人参のサラダ
献立で使用した食材の効能について解説
使用した食材にはたくさんの効能がありますが、今回意識した点についてを紹介します。
- 肝のケア:クレソン
- ほてりを改善する(清熱):パン、トマト、アスパラガス、クレソン
- 潤いを与えて渇きをケア(滋陰):卵、トマト、アスパラガス
- おなかのケアして、元気を養う(補気・健脾):パン、アボカド、トマト、マッシュルーム、スナップエンドウ、人参
また、食材の五性も偏らないように意識しました。
今回使った食材の五性は
- 微寒:トマト、クレソン
- 涼:小麦、アボカド
- 平:えんどう豆、人参
- 微温:アスパラ
- 温:エビ、マッシュルーム、パセリ
立夏でも北海道はまだまだ春の始まり
いかがでしたでしょうか。
立夏の献立は「肝」のケア、のぼせのケア、潤い、おなかを労るの4点を意識して作ってみました。
はじめは、「夏だし夏野菜を!」と意気込んでいたのですが私の住む北海道はまだまだ肌寒い。桜も咲いているので、本州とは季節が少しずれています。
薬膳の面白いところは、暦の上での季節も大事だけど、実際に住んでいる場所の気候風土に合わせてアレンジしていけるところ。
薬膳を始めてから本州との季節感のズレを再確認して、「日本って縦長なんだな〜」と実感しています。とはいえ、北海道も今がとても過ごしやすい時期。ゆっくりと初夏を堪能していきたいですね。
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