二十四節気のご飯〜立秋

二十四節気の暦ごはん −立秋−

2021年8月7日は立秋(りっしゅう)。
立秋は四季を二十四等分した二十四節気で13番目の節気です。
二十四節気に合わせた献立、“暦ごはん”とともに立秋について紹介します。

立秋ってどんな日?

二十四節気とは、一年を二十四等分して考えたものです。
二十四節気って初めて聞いたというかたでも、「春分」「夏至」「秋分」などは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
これらは昔中国から伝わったもので、日本に古くから根付いています。

その中で立秋は、13番目の節気。

立秋をご存知のかたも多いかもしれませんが、秋の始まりをさします。
暦上では秋で朝夕の涼しさを感じる頃ですが、まだまだ日中の暑さはピーク!残暑が厳しい時期になります。

ちなみに二十四節気の日付は固定されていないので、毎年変わります。
今年2021年は8月7日から次の節気8月23日の「処暑」までの間が立秋です。

立秋の献立の立て方

まだまだ暑いこの時期は、ひきつづき暑さ対策をメインに献立を考えていく必要があります。
体にこもった暑さをしっかり取り除き、汗で奪われたエネルギーや潤いをしっかりと補給することが必要です。

体の中の潤い(良い水分)が増えると必然的に体の中が冷えていきます。
潤いが増えることで体が冷えるというサイクルはとても自然で良いサイクルですのでぜひ心がけていきたいですね。

また、冷たいものの飲食で弱った胃腸をしっかり立て直すことも大切。
胃腸はエネルギーや血を作ってくれる大切な場所です。胃腸をケアすることで、疲れづらいバテづらい体を作ることができます。

そして、夏は五臓の「心」にダメージがかかりやすい時期。
「心」は言葉の通り精神や思考をつかさどったり、循環器をコントロールする場所です。
「心」に熱がこもってしまうと、睡眠の質の低下や動悸、気持ちがソワソワイライラするなどの不調が出ますので、「心」が好きな苦味食材や「心」に作用する食べ物をとることもおすすめです。

暑いこの時期にしっかりと熱をとり潤いも補給しておかないと、秋になり乾燥するようになったときに呼吸器系の症状がでてきます。秋を元気にするためにもこの時期の養生は大切です。

このようなことから、大暑の献立で気をつけるところは

体の熱を取り除く

真夏の陽気で体の中に熱がこもります。体の余分な熱を冷ます作用をもつ食材をとりいれて、熱をしずめて上げる必要があります。

心のケア

薬膳では「心」は苦味食材が好きだと考えます。また、心を穏やかにするといわれる食材を取り入れていきます。

おなかを労る

おなかは体を動かすエネルギーを作っているところ。弱くなると、疲れやすくなったりむくみが出ることも。冷たいもので胃腸に負担がかかりやすい季節ですので、しっかりいたわってあげましょう。

体を潤わせる

汗を大量にかく季節です。汗とともに体の中の潤いも流れ出てしまうので、この時期は潤い補給も大切です。潤いが増えることで体が冷えるという流れを作りましょう。

立秋の献立

  • 枝豆ご飯
  • フレッシュトマトとズッキーニのチキン煮込み
  • かぼちゃときのこ、さやいんげんのみそ汁
  • アボカドときゅうりのミントサラダ
  • 長芋の梅おかか和え
  • メロン

献立で使用した食材の効能について解説

使用した食材にはたくさんの効能がありますが、今回意識した点についてを紹介します。

体の中の余分な熱を出す:トマト、ズッキーニ、きゅうり、メロン
心のケア:メロン
おなかのケアして、元気を養う:お米、枝豆、鶏肉、かぼちゃ、きのこ、さやいんげん、アボカド、長芋
潤いを補給:トマト、ズッキーニ、きゅうり、メロン、長芋、梅

ちなみにミントは上に登った熱を冷ましてくれるので、暑さで頭痛がしたりイライラしている時にすっと冷ましてくれます。
長芋の梅おかか和えに添えた大葉は、おなかを温めてくれ体の表面についた寒さも取り除いてくれるのでクーラーで冷えがちな夏な体にぴったりです。梅も潤いをくれる意外に、汗が出過ぎないようにしてくれるという効果もありますよ。

気候にあった食材を選んで元気な体に

いかがでしたでしょうか。
この時期はとにかく体にこもった熱を冷やし、潤いを補給することが大切。
体を冷やしたいからと言って冷たいものを飲食していると、胃腸の働きが低下し夏バテするのはもちろん、秋の不調へも繋がります。食べ物の力を上手に使って、体に負担のない形で体を整えていきましょう!
夏の暑さももう少し。しっかり食べて乗り越えましょう。

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