二十四節気のごはん〜処暑

2021年8月23日は処暑(しょしょ)。
処暑は四季を二十四等分した二十四節気で14番目の節気です。
二十四節気に合わせた献立、“暦ごはん”とともに処暑について紹介します。

処暑ってどんな日?

二十四節気とは、一年を二十四等分して考えたものです。二十四節気って初めて聞いたというかたでも、「春分」「夏至」「秋分」などは耳にしたことがあるのではないでしょうか。これらは昔中国から伝わったもので、日本に古くから根付いています。

その中で処暑は、14番目の節気。処暑は暑さのピークを超えた頃で、朝夕の涼しさで秋の気配を感じられるようになる頃をさします。また、台風が多くなるのもこの時期と言われています。

ちなみに二十四節気の日付は固定されていないので、毎年変わります。今年2021年は8月23日から次の節気9月7日の「白露」までの間が処暑です。

処暑の献立の立て方

朝夕の涼しさが出始め、秋の気配を感じるこの頃。夏の暑さによる体の疲れも出始めるころです。

夏に冷たいものをたくさん飲み食べして、汗をたくさんかいた方は、胃腸が弱り体の潤いもなくなっている状態。「秋バテ」という言葉があるように、夏のケアが行き届いていないとこの頃から体がぐらつき始めます。

そして、この時期に夏で疲れた体をしっかりケアしてあげることは、秋冬の風邪対策や不調対策につながっていくのです。秋の初めに当たるこの時期には、冷たいもので疲れ体調をいたわり、汗で奪われた体の中の潤い成分をしっかり補給してあげましょう。

また、今年の夏は晴れの日が多く降水量不足も問題になってきましたが、ここ最近台風が来ていることもあり降水量が増えています。そして、秋は長雨の季節。一説には、関東地方では梅雨よりも秋のほうが降水量が多いとか…。
雨が多いと湿度で体がやられて、頭重感、むくみ、からだのだるさ、やる気の低下などという症状が出やすくなります。
湿度に負けないカラダづくりのためには胃腸を整えること、体に湿が入り込まないようにすることが大切です。

そんなことから考えた処暑の献立の注意点は

おなかを労る

おなかは体を動かすエネルギーを作っているところ。弱くなると、疲れやすくなったりむくみが出ることも。夏に冷たいものをたくさん取っていた方は胃腸が弱っています。また、これから増える湿に負けないためにも胃腸をしっかりいたわってあげましょう。

体を潤わせる

夏にたっぷり汗をかいた体は潤い不足。この潤いは飲水をしてもカバーできるものではなく、食べ物で体の芯から潤わせていく必要があります。秋の初めにしっかりと体を潤わせると、秋冬の呼吸器トラブルが減るといわれています。

湿対策

秋は長雨の季節。雨が続き湿度が高くなると体の中にも湿が入り込み悪さをし始めます。一度体内に入った湿は抜けづらい…。入らないように、入ってもすぐ出すように気をつけましょう!

処暑の献立

  • れんこんと鶏肉の梅パスタ
  • 豆マリネ
  • 卵とトマトとカブのスープ

献立で使用した食材の効能について解説

使用した食材にはたくさんの効能がありますが、今回意識した点についてを紹介します。

  • おなかのケアして、元気を養う:豆、鶏肉、かぶ、れんこん
  • 熱をとって潤いを補給:トマト、れんこん、梨、小麦、梅
  • 湿対策:カブ、豆

気候にあった食材を選んで元気な体に

いかがでしたでしょうか。

この時期は夏に疲れた体を癒やしつつ、乾燥の季節秋を迎える準備が必要です。
乾燥対策は本格的な秋に入ってからでは遅い!

今から少しずつ始めていきましょう♪

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