【中医学の基本】「血」ってどんなもの?

前回は、「気」についてご説明をしました。

今回は「血(けつ)」について深堀りしていきます!

そもそも血ってなに?

中医学で言う血は、血液ではありません。厳密に言うと「栄養+水の一部+精」が血液。
うーん、なんだかイメージしにくいですよね。

「体中に栄養を送る潤い成分」という感じで思っていただけるといいかな、と思います。

血の働き

営養(えいよう)作用

血は栄養をたっぷりと含んでいます。そして、全身を巡って体のすみずみまで栄養を届けてくれます

血が栄養を与えてくれることで、顔色が良くなり、爪や髪の毛がしっかりと生えます。手足を動かすこともできます。
逆にこの栄養作用が低下すると、痩せや肌がくすむ、めまい、爪の割れ、けいれん、筋肉のつりなどが起こってきます。

滋潤(じじゅん)作用

滋潤とは潤いを与えること。血は体を潤わせる効果もあるんです。
血が不足すると、肌がカサカサと乾燥したり、ドライアイ、喉の乾きなどが起こります。

心の栄養源になる

血は思考・判断・感情などの精神的な活動の栄養源になっています。

血がしっかりあると、気持ちも安定して判断力もしっかりと持つことができます。
逆に血が足りないと、クヨクヨしてしまったり、判断ができない、眠れない、など気持ちが不安定になってきてしまいます。

まとめ

以上3つが血の働きです。

西洋医学でいう「血液」と似ている部分を感じる方もいるのではないでしょうか。
血が不足しているとめまいなど貧血に似たような症状がでますが、中医学では「血≠血液」ですので「血の不足≠貧血」です。なかなか混乱する考え方ですね。

気と同様、薬膳的なアプローチからも補うことができますので、そのことについてはまたの機会にお話させてください。

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