【中医学の基本】「水」ってどんなもの? 

前回は、「血」についてご説明をしました。

今回は「水(すい)」について深堀りしていきます!

そもそも水ってなに??

水は津液(しんえき)とも呼ばれる、血液以外の体に必要な水分のことをいいます。
具体的には、だ液や胃液などの体の中で分泌される体液のこと。

ちなみに「津」はサラッとしていて体を潤して、「液」はドロっと粘り気があり関節や脊髄などにあるものです。

水の働き

滋潤(じじゅん)作用

水は皮膚、うぶ毛、臓腑、目、鼻、口、舌、のどなどに潤いを与える働きをしています。
そのため、水が不足すると潤いがなくなり、カサカサ乾いてきます。

動きをなめらかにする作用

筋肉や関節、じん帯などの筋に潤いを与えて、動きをスムーズにさせる働きがあります。

排泄作用

尿や汗、便と一緒に体内の汚くなった余分な水分を排出させる働きがあります。
この働きが滞ると、便秘やむくみなどが出てきます。

体内の液体を補充する

骨髄や脊髄、関節の中にある液体をしっかりと満たしたり、血液の一部になります

津血同源という考え方

津液と血はどちらも体の中にある液状の成分。そして、飲食物からできた栄養分から作られるというところも一緒です。
このことから、津液と血の関係を「津血同源(しんけつどうげん)」と表現します。
津液も血も元は一緒、津液が血に。血が津液にと互いに変化するものなのです。
そのため、津液が不足すると血も不足します

まとめ

以上が津液の働きです。血と同じ液状だけど、体をなめらかにするような潤いを与える津液。
こちらも、食事から補っていくことができますので今後順番に説明させてください。

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